都知事選2020

選挙における按分票の計算方法は?実際の数値を例に計算してみると超カンタン!

選挙の得票数で「507.575票」といった小数点がついている票数を見たことがありませんか?

1人が1票投票するのに何で小数点がついてるの?と不思議に思いますよね。

これは按分票(案分票)があったから小数点がついているのです。

ややこしい計算方法なんじゃないの?って数学アレルギーの方なら思うかもしれませんが、実際の数値を例に計算してみると決してややこしいものではありません。

ここでは、実際の数値を用いて按分票の計算方法を紹介していきます。

そもそも選挙における按分票って何なの?

「按分票」ってなかなか聞き慣れない言葉ですよね?

読み方は按分票(あんぶんひょう)と言います。

会社で経理や財務を担当していれば、按分計算をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

按分とは、

「基準となる数値をもとに比率を算出し、それに応じて割り振ること」

と意味します。

それでは按分する必要がある選挙の票ってどのような票なのでしょうか?

 

それは、こちらの記事で述べた同姓同名の立候補者がいた場合などに按分票として得票数を按分計算することになります。

都知事選挙2020に同姓同名候補が!正しい書き方の例をご紹介!

 

選挙における按分票も考え方は同じで、得票数に小数点が入ってるのは按分計算された票数であることを現しています。

同姓同名の立候補者でなくても、

①小池百合子
②小池陽子

という同姓の立候補者がいた場合、投票用紙に「小池」とだけ記載して投票したら、この投票は無効票とはならず、按分計算されて①と②の票に割り振られます。

この場合、「小池」とだけ書かれた票は①の小池百合子さんに投票したのか、②の小池陽子さんに投票したのか、どちらとも取れて判断ができません。

そこで按分票として比率を基準として按分計算されて、①と②の得票数に割り振られます。

 

それでは次に選挙の按分票の計算方法を見ていきましょう。

按分票の計算方法を実際の数値を例にご紹介

ここでは按分計算の例として、

①小池百合子 9000票
②小池陽子  8500票
③小池    1000票

といった数値で計算してみます。

 

この例だと、③の「小池」とだけ書かれた1000票を按分計算して比率を求め、①と②に割り振ります。

按分比率は①の小池百合子さんと②の小池陽子さんの合計票数17500を元に按分計算します。

 

①小池百合子さんの按分票

 1000 ✕ (9000 ÷ 17500)= 514.285票

②小池陽子さんの按分票

 1000 ✕ (8500 ÷ 17500)= 485.714票

(小数点第4位以下は切り捨て)

 

①の小池百合子さんの(9000 ÷ 17500)、②の小池陽子さんの(8500 ÷ 17500)が按分比率となり、按分が必要な票数1000に按分比率を掛けた数値がそれぞれの按分票となります。

この按分票と元々の有効票を足した数値、

①小池百合子
 9000 + 514.285 = 9514.285票

②小池陽子
 8500 + 485.714 = 8985.714票

が2人の得票数となります。

 

この按分計算の実例で得票数に小数点が混ざっていることの謎が解けたかと思います。

按分票の計算が必要なのか?選挙にはインターネット投票の導入を!

ここまで選挙における按分票の扱いと計算方法について、実例を用いて紹介してきました。

按分計算して票に割り振る計算方法については妥当な計算かと個人的には思います。

 

ただ、按分対象として扱う票自体を無効票とするべき、という意見もあるのは事実です。

 

按分対象の票が発生し、按分計算によって票の割り振りが必要なのは、元をただせば手書きで投票用紙に記入しなければならないから、ということに尽きます。

手書きでの投票だから候補者ではない人の名前を書くなどの無効票が発生することもあります。

ここで取り上げた按分票も、手書き投票だからこそ起こりうる事象です。

 

東京都知事選挙2020でも同姓同名の小池百合子さんの立候補がささやかれており、その場合は按分票が発生するのは間違いありません。

有権者は投票所に行って手書きで投票しなければなりませんし、投票所では選挙管理委員会の方々もそれぞれ仕事をしなければなりません。

開票も手計算で按分計算まで入ってくると相当な時間と手間がかかります。

 

これらを解決できるのがインターネット投票です。

投票したい人の番号を1つだけ選択する、投票したい人に1つだけチェックを入れる、といったことをシステムで制御すれば、按分票は生まれません。

投票所に行く必要もありませんし、手書き投票のように好き勝手に投票用紙に記載できるということもありません。

さらに得票数の計算もコンピュータで集計してくれますから、計算ミスもありませんし投票結果が出るのも早くなります。

 

新型コロナウィルスの猛威でIT化の遅れが顕著に現れましたが、インターネット投票の未導入もその1つです。

投票する側にも選挙を管理する側にもメリットが多いのは明白ですので、インターネット投票の導入実現をぜひとも進めてほしいものです。

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